こんにちは、まさきです。

Ordinalsについて詳しく学べる記事を読みたい。
そんな方に向けて記事を書きました。
この記事を読めば、Ordinalsとは何かが120%理解でき、OrdinalsWalletの全ての機能を使いこなせるエキスパートになることができますよ。
本記事の信頼性
筆者は実際にOrdinalsコレクションを運営しているOrdinalsのプロです。
実際に体験した内容を基に本記事を執筆しています。
本記事でわかること
- Ordinals(オーディナル)とは
- OrdinalsWalletとは
- OrdinalsWalletの始め方
- OrdinalsWalletでOrdinalsの買い方
- OrdinalsWalletでOrdinalsの売り方
- OrdinalsWalletでOrdinalsを作り方
- OrdinalsWalletに関するよくある質問への回答
以上を丁寧に解説していきます。
OrdinalsWalletのことをここまで網羅した記事は他にありません。
本記事を参考にOrdinalsに触れる人が増えれば幸いです。
Ordinals(オーディナル)とは
はじめにOrdinalsについてカンタンに解説します。
完全に理解できなくてもOK、何となくわかった程度で十分です。
Ordinals(オーディナル)はビットコインチェーン上で作られたNFTです。

一般的なNFTはイーサリアムチェーンで作られていますが、Ordinalsはビットコインチェーンで作られてる点が大きな違いです。
でも、NFTとOrdinalsって何が違うのって思いますよね?
実はブロックチェーン以外にも、たくさんの違いがあるんです。
NFTとOrdinalsって何が違うの?
OrdinalsとNFTの違いについて表にまとめました。
今回はNFTの代表格、イーサリアムNFTと比較します。
Ordinals | NFT | |
ブロックチェーン | ビットコイン | イーサリアム |
決済方法 | ビットコイン(BTC) | イーサ(ETH) |
主なマケプレ | Magic Eden Ordinals Wallet | Blur OpenSea |
スマートコントラクト (契約を自動で実行する機能) | なし | あり |
安全性 | 高い 全ての取引内容を事前に確認できる | 低い スマートコントラクトの悪用で詐欺に遭うリスクがある |
データ保管場所 | 全てブロックチェーン上で保管 | 画像データはWebサーバー保管 |
永続性 | あり ビットコインチェーンが終わらない限り画像が永遠に残る | なし サーバーが停止したりコストが払えなくなると画像が消える |
希少性 | 高い 発行上限が決まっている | 低い 無制限に発行できる |
ロイヤリティ手数料 | 取れない | 取れる |
Ordinalsはどうやって生まれた?
ビットコインは今まで決済や投資目的で使われるのが一般的でした。
そんな中、2023年1月にOrdinal Theory(オーディナルセオリー)という理論が発表されました。
Ordinal Theoryによってビットコインの最小単位であるsatoshiに番号が割り当てられました。
これにより、satoshiはNFTのように扱えるようになり、satoshiに画像データを添付したOrdinalsが誕生しました。
Ordinal Theoryには以下のルールがあります。
- マイニングされた順に番号が付く
- 先に入手したビットコインから使う
- ビットコインの最小単位『satoshi』にデータを記録できる
では、Ordinalsのメリット・デメリットをカンタンに紹介します。
Ordinalsのメリット
- データの変更・改ざんができない
- フルオンチェーンで作品がずっと残る
- 初心者でもカンタンに作れる
- NFTに比べハッキングされにくい
- 希少なsatoshiに作品を記録できる

続いてデメリットはこちら。
Ordinalsのデメリット
- 細かい表現の画像が記録できない
- スマートコントラクトがない
- ロイヤリティが徴収できない
- ユーティリティがないPJがほとんど
- NFTに比べ市場が小さい

そのため、ドット絵で作られている作品がほとんど。
この辺は今後の発展に期待したいですね。
Ordinalsについて解説しました。
続いてOrdinalsを取り扱うマーケットプレイスOrdinals Walletについて紹介していきます。
OrdinalsWalletとは
Ordinals WalletはOrdinalsを取り扱うマーケットプレイスです。
Ordinals Walletでできることは以下の通り
Ordinals Walletでできること
- Ordinalsの売買(マケプレ)
- Ordinalsの管理(ウォレット)
- Ordinalsの作成(インスクライブ)
これらの機能が一つにまとまったサイトがOrdinals Walletです。
国内のプロジェクトはあまり多くないですが、海外プロジェクトを中心に売買されており、Ordinalsを代表するマーケットプレイスの一つです。
NFTの取り扱いがなくOrdinalsに特化したサイトとなっているのが特徴。

Ordinalsの売買にNFTの取引に使用されるイーサは使えません。
メタマスクではOrdinalsを保管できません。
これからOrdinals Walletを始める方は下記の手順に沿って準備していきましょう。
- Ordinalsを管理するウォレットを作る
- 暗号資産取引所でビットコインを買う
- ウォレットアドレスを登録する
- ウォレットにビットコインを送金する
次章から具体的なやり方を順番に解説していきます。
Ordinals Walletの始め方
それでは実際にOrdinals Walletを始める準備を解説していきます。
以下の手順に沿って解説していきます。
step
1Ordinalsを管理するウォレット作る
step
2暗号資産取引所でビットコイン買う
step
3ウォレットアドレスを登録する
step
4ウォレットにビットコインを送金

Ordinalsを管理するウォレットを作る
まずは、Ordinals Wallet公式サイトを開きます。
【Create wallet】をクリック。
【Create new wallet】をクリック。
ログインパスワードの設定です。
入力したら、【Generate seed phrase】をクリック。
12個の英単語を紙に書き留めてください。
終わったら、【Next】をクリック。
これはシークレットリカバリーフレーズといいます。
- PCを買い替えたとき
- 別の機器にウォレットを移したいとき
など、ウォレットを復元するときに使用します。

指定された番号のシークレットリカバリーフレーズを下の語群から選択しましょう。
Successと表示されたらOKです。
【Next】をクリックします。
【Enter】をクリックして終了しましょう。

暗号資産取引所でビットコインを買う
次に、Ordinalsを買ったり、手数料を払うために必要なビットコインを買いましょう。
ビットコインは暗号資産取引所で購入できます。
本記事を読まれている方はすでに口座を持たれている方が多いかもしれませんね。
しかし、Ordinals Walletのウォレットにビットコインを送金するにはGMOコインの口座が必要です。
国内大手のコインチェックやビットフライヤーからは送金できないからです。

GMOコインはNFTユーザーの中で一番人気の口座です。

GMOコインが僅差で1位に!
なので、GMOコインの口座を持たれてない方はまずは口座開設しておきましょう。
GMOコインでビットコインを買う方法を詳しくみたい方はこちら。
-
【GMOコイン】手数料で損しないビットコインを買う方法を解説
続きを見る
ウォレットアドレスを登録して送金する
次に、OrdinalsWalletにビットコインを送金していきます。
まずは先ほど作ったGMOコインに、ウォレットアドレス(宛先)を登録します。
ウォレットアドレス登録、送金の具体的なやり方を詳しくみたい方はこちら
-
Ordinals Walletにビットコインを送金する方法【オーディナル ウォレット】
続きを見る
>>Ordinals Walletにビットコインを送金する方法

OrdinalsWalletでオーディナルの買い方
それではOrdinalsを購入する手順を解説していきます。
step
1Ordinals Walletを開く
step
2購入したいコレクションを選ぶ
step
3Ordinalsを買う
step
4購入したOrdinalsを確認する
Ordinals Wallet(オーディナル ウォレット)を開く
まずはじめにOrdinals Walletを開きます。
次に【View collections】をクリックして、ランキングから気になるコレクションを探してみましょう。
購入したいコレクションを選ぶ
ランキングから購入したいコレクションをクリックします。
今回は『BTC Moonbirds』というコレクションを購入していきます。
オーディナルを買う
下にスクロールすると出品中のオーディナルが表示されるので、購入したいオーディナルを選んでクリックしましょう。
ココがポイント
こちらで表示を切り替えることができます。
For Sale | 出品中のオーディナルを表示 |
Show All | 全てのオーディナルを表示 |
Sold | 出品されていないオーディナルを表示 |
ここで並び替えができます。
Lowest price | 価格の低い順 |
Highest price | 価格の高い順 |
Lowest inscription | 生成されたのが早い順 |
Highest inscription | 生成されたのが遅い順 |
Recently listed | 最近リストされた順 |
こちらの項目では、パーツごとに検索できます。
お好みのパーツを選んだり、数の少ないレアなパーツを探してみるのも面白いですよ。

【Buy now】をクリックして購入しましょう。
パスワードを入力し、【Unlock wallet】をクリック。
価格を確認して、もう一度【Buy now】をクリック。

【View in wallet】で確認してみましょう。
購入したオーディナルを確認する
購入後すぐにはウォレットに入らず、『Pending』となってます。
焦らなくて大丈夫です。トランザクションが通るまでしばらく待ちましょう。
時間をおいて再度確認すると【My inscription】で購入した作品が見れますよ。
Ordinals WalletでOrdinalsの売り方
次に売り方をみていきましょう。売り方もとてもカンタンです。
画面右上のアカウントをクリックしてウォレットを開きます。
【List for sale】をクリック。
出品価格を入力。(BTCをクリックすると$で価格を入力できます)
【List for sale】をクリック。
ココに注意
フロア価格より下げて出品すると警告が出ます。
キャンセルするか、そのまま出品するか選んでください。
マーケットフィー(手数料)、出品価格、実際にもらえる金額を確認し、【List for sale】をクリック。
パスワードを入力し、【Unlock wallet】をクリック。
これで出品完了です。カンタンですね!
出品をキャンセルしたい場合
【Cancel】をクリックして、パスワードを入力するだけで出品をキャンセルできます。

いえ、とてもカンタンです。
そんな方のために次章ではOrdinalsの作り方を解説していきます。

OrdinalsWalletでOrdinalsを作り方
手順は以下の通り。とてもカンタンです。
step
1画像を用意する
step
2画像をアップして生成する

すでに画像を用意できてる方なら3分ほどでできますよ。
画像を用意する
まずはインスクライブする画像を用意しましょう。
用意する画像はドット絵がオススメです。
理由は2つあります。
✔️ ファイルサイズが大きいと手数料が高くなるから
✔️ 300kbまでしかアップロードできないから
ファイルサイズが大きいと手数料が高くなるから
私が自作したドット絵と、CNPRebornのイラストで、ファイルサイズによってどれほど手数料が違うかを比較してみます。
ファイルサイズ | 手数料 |
3.58kb | 6.44ドル |
244.33kb | 281.82ドル |
結果はこの通り、シンプルな画像のドット絵にすることでファイルサイズが抑えられ、手数料を安く抑えられることがわかりますね。

300kbまでしかアップロードできないから
画像は300kbまでしかアップロードできないので、イラスト画像は容量オーバーしてしまいます。
なので、そもそもインスクライブすることができません。


私は8bit Painterを使って先ほどの画像を作りました。
それほど難しくないので、挑戦してみてください。
他にもココナラで依頼して作ってもらうのもアリです。
私も実際にココナラでドット絵の制作を依頼して、Ordinalsのコレクションを作りました。

MagicEdenでコレクション化しました
>>Magic EdenでMy Little Gangを見る
画像をアップして生成する
画像が用意できたら、Ordinals Walletでインスクライブしましょう。
【Choose file】をクリックして画像をアップします。
次に手数料の設定です。
手数料を多く払うことで素早くインスクライブできます。
Totalに表示されている金額が最終的な手数料なので、確認して【Inscribe】をクリック。
パスワードを入力し、【Unlock wallet】をクリックします。
BTC換算で支払う手数料が表示されます。
確認して【Confirm】をクリック。
これでインスクライブ完了です。カンタンですね!

OrdinalsWalletに関するQ&A
OrdinalsWalletに関して、よくある質問に答えていきます。
Ordinalsはいくらぐらいで買えますか?
OrdinalsWalletで売るときの手数料はいくらかかりますか?
Ordinalsを買うときのガス代はどこで確認できますか?
Ordinals Walletへの送金はどの暗号資産取引所でも可能ですか?
Ordinalsはいくらぐらいで買えますか?
最低価格0.0002BTC(約800円ほど)から買えます。
購入時にガス代がかかるので、1,500円分のビットコインを準備しておけば大丈夫です。
OrdinalsWalletで売るときの手数料はいくらかかりますか?
売るときにOrdinals Walletへ手数料として2.7%支払われます。(2023年10月時点)
Ordinalsを買うときのガス代はどこで確認できますか?
Ordinalsのリアルタイムのガス代は『mempool』というサイトで見ることができます。
Ordinals Walletへの送金はどの暗号資産取引所でも可能ですか?
いいえ。国内大手の取引所コインチェックとビットフライヤーは実際に試した結果、送金できませんでした。
ですがGMOコインは送金可能でした。
気になる送金手数料も無料です。
おわりに
OrdinalsWalletについて詳しく解説しました。
Ordinalsはこれからどんどん普及し、進化する技術です。
将来性あるOrdinalsをいまのうちに触っておけば、世の中に普及したときに先行者になることができます。
これから、あなたの想像を超える革新的な機能が実装されるでしょう。
まずは本記事で紹介したOrdinalsWalletの機能を使いこなしてみてください。
それだけで十分Ordinalsの楽しさが理解できるはずです。
今後のOrdinalsの展開を一緒に楽しみませんか?